本山中心説:仏壇設置の方角に込められた宗派の教え

葬儀について知りたい
葬儀や法要の用語「本山中心説」について教えてください。

葬儀と法要の研究家
本山中心説とは、宗派の本山のある方向を向いてお参りする形で仏壇を置くという考え方です。本山のある方角がお寺の本尊を拝むのにふさわしい方向と考えられているため、その方向を向いて仏壇を置くとよいとされています。

葬儀について知りたい
なるほど、本山のある方角を向いてお参りすることで、お寺の本尊を拝むのと同じように、ご先祖様を敬うことができるということですね。

葬儀と法要の研究家
その通りです。また、本山中心説は、仏壇の劣化を防ぐためにも有効です。直射日光が長時間当たる場所は、仏壇の劣化を早めてしまうため、避けるのが望ましいとされています。
本山中心説とは。
「本山中心説とは、仏壇の向きを、宗派の本山の方角に向けてお参りする形で設置するという考えです。また、直射日光が長時間当たるなど、仏壇を劣化させるような場所は避けることが望ましいとされています。」
本山中心説とは何か?

本山中心説とは、仏壇を本山を向けて設置するという考え。本山とは、各宗派の総本山のことで、その方向に仏壇を設置することで、本山からの加護を受けられると信じられています。
本山中心説は、日本古来の宗教である神道の「方違え」の思想が仏教に取り入れられたものと考えられています。方違えとは、縁起の悪い方角を避けて、縁起の良い方角に移ることで、災厄を逃れるという考え方です。本山中心説も同じように、縁起の良い方角に仏壇を設置することで、災厄を逃れ、加護を受けることを目的としています。
本山中心説の宗派

本山中心説は、仏壇の位置は本山の方角を向けて設置すべきであるという考えです。この考えは、仏教の教えである「本山(ほんざん)中心主義」に基づいています。本山中心主義とは、本山が仏教の根本であり、仏教徒は本山に対して敬意を払うべきであるという考えです。
本山中心説を唱えている宗派は多くあります。その代表的な宗派が浄土真宗です。浄土真宗は、法然上人が開いた宗派で、浄土(じょうど)を極楽浄土と呼び、阿弥陀如来(あみだにょらい)を救いの仏としています。浄土真宗では、仏壇を本山の方角である西に向けて設置します。また、浄土真宗では、本尊(ほんぞん)を阿弥陀如来とし、仏壇には阿弥陀如来の像を安置します。
浄土真宗が本山の方角を西にしているのは、当初阿弥陀如来は西方浄土にいらっしゃるとされていたことが理由です。また、浄土真宗の本山である東本願寺(ひがしほんがんじ)と西本願寺(にしほんがんじ)は、いずれも京都市下京区にあり、どちらも西に位置しています。そのため、浄土真宗では、本山の方角を西に向けることを本山中心説としています。
本山中心説のメリット

本山中心説とは、仏壇を本山の建立されている方角に向けて設置するという教えです。本山中心説のメリットは、本山とのつながりを強くすることができるということです。本山は宗派の総本山であり、宗派の教えや歴史が受け継がれている場所です。本山中心説に従って仏壇を設置することで、本山とのつながりをより強く感じることができます。また、本山中心説は、仏壇を正しい場所に設置することで、仏様への供養の心がより強く伝わると信じられています。本山中心説に従って仏壇を設置することで、仏様への供養の心がより強く伝わり、仏様からのご加護を受けやすくなると言われています。
本山中心説のデメリット

本山中心説のデメリットとは、仏壇を設置する際の方角を本山の向きに合わせなければならないという考え方の欠点のことです。これは、本山が遠方にある場合、仏壇を設置する場所が制限されてしまうという問題点があります。また、本山が移転した場合、仏壇の方角も変更する必要が生じるため、手間がかかります。さらに、本山中心説を重視しすぎると、仏壇の設置場所が不適切になってしまい、本尊が拝みにくいという問題も生じます。
これに加え、本山中心説は宗派の教義を重視するあまり、個人のニーズを無視してしまうという問題点もあります。例えば、本山中心説に従うと、仏壇を南向きに設置する必要があります。しかし、南向きに設置すると、仏壇が直射日光を浴びてしまうという問題が生じます。また、南向きに設置すると、仏壇の後ろに窓があるという問題も生じます。窓がある場合、仏壇に風が当たって、本尊が倒れてしまうという危険性が高まります。
そのため、本山中心説を重視するあまり、個人のニーズを無視して仏壇を設置しないようにすることが大切です。
本山中心説以外の仏壇設置の方角

本山中心説以外で仏壇を設置する場合、置きたい場所の制限や宗派の決まりなど、考慮すべき要素はさまざまです。間取りの都合や仏壇の大きさなどの制約により、本山中心説に沿った設置が難しい場合もあります。
宗派によっては、本山中心説にこだわる必要はありません。しかし、スペースの問題や間取りの問題などで、本山中心説に沿った設置が難しい場合は、宗派の決まりを守りつつも、本山中心説以外の設置方法を選択することが可能です。
例えば、仏壇を北向きに設置することもできます。北向きは、仏教の聖地であるインドの方角であり、仏教の祖である釈迦の入滅の方角でもあります。そのため、北向きに仏壇を設置することは、仏教の教えに敬意を示すことになります。
また、仏壇を東向きに設置することもできます。東向きは、太陽が昇る方角であり、希望と再生の象徴です。そのため、東向きに仏壇を設置することは、仏教の教えに希望と再生を願うことになります。
このように、本山中心説以外の方法で仏壇を設置することも可能です。仏壇を設置する際には、間取りや宗派の決まりを考慮して、最適な設置方法を選択しましょう。
